最近、「子どもが学校に行けなくなってしまった」というお母さんのご相談を頂く機会が増えています。
朝になると体調が悪くなる。
声をかけても起きてこない。
制服に着替えても、玄関から出られない。
そんなわが子の姿を見ながら、
「今日は行けるのかな」
「また休むのかな」
と、お母さんの心も毎朝大きく揺さぶられてしまう。
最初のうちは、
「少し休めば、また行けるようになるかもしれない」
と思っていたけれど、
休む日が続いていくと、
「このままで本当に大丈夫なの?」
「勉強が遅れてしまう」
「この先、進学や就職はどうなるの?」
そんな不安が、どんどん膨らんでいくこともあると思います。
そんなとき、周りからよく言われるのが、
「お母さんが不安にならないことが大切」
「子どもを信じて見守りましょう」
「まずは、お母さんの心を整えましょう」
という言葉ではないでしょうか?
もちろん、どれも間違ってはいません。
けれど、そんなお母さんのお話を聴いていると、この言葉によって、さらに苦しくなっている方が多いんじゃないかな?って凄く思うのです。
「お母さんの心を整えることが大切」と言われるけれど
子どもを信じてあげたい。
できることなら、焦らずに見守ってあげたい。
お母さんだって、本当はそうしたいんですよね。
でも、現実には、
「学校に行かなくても大丈夫」
なんて、どうしても思えない。
子どもが家でゲームをしていたり、楽しそうに動画を見ていたりすると、
「学校には行けないのに、ゲームはできるの?」
「このままで、これからどうするつもりなの?」
と言いたくなる。
そんな自分に気づいて、
「子どもを信じられない私はダメな母親だ」
「私の心が整っていないから、子どもも変わらないんだ」
と、自分を責めてしまう。
けれど、それでは、
「子どもを何とかしなければ」
という苦しさに加えて、
「母親である私が変わらなければ」
という新しい苦しさまで背負うことになってしまいます。

「学校に行かなくても大丈夫」と思えない自分を責めていませんか?
頭では、学校だけがすべてではないことも分かっている。
今は学校以外にも、いろいろな選択肢があることも知っている。
本人のタイミングを待つことが大切だということも、十二分に分かっている。
それでも、心の中では、
「本当は学校に行ってほしい」
「このままでは困る」
「普通に通えている子を見ると、どうしてうちの子だけと思ってしまう」
「周りから、育て方が悪いと思われるのが怖い」
そんな気持ちが出てくるのが正直なところじゃないかな、って思うんですよね。
まずは、それでいいんです。その方が普通です。
子どものことを大切に思っているからこそ、この先が心配になる。
親である自分が何とかしなければと思うからこそ、怖くなる。
だから
不安を感じている自分も、
学校に行ってほしいと思っている自分も、
子どもを信じきれない自分も、
否定する必要なんて全くないんですよね。
心を整えることは、不安をなくすことではありません
私は最近、
「お母さんのメンタルを整える」という言葉の意味が、少し違って伝わっているように感じることがあります。
心を整えるとは、
不安を感じないようにすることではありません。
恐怖をなかったことにすることでもありません。
「学校に行かなくても大丈夫」
と、無理やり自分に言い聞かせることでもありません。
ましてや、
何が起きても笑顔で動じない、強い母親になることでもないんです。
本当の意味で心を整えるためには、今、自分の中にある感情を、まず自分がきちんと分かってあげることが必要です。
「私は今、怖いんだ」
「本当は学校に行ってほしいんだ」
「このまま将来どうなるのか、不安で仕方がないんだ」
「周りからダメな母親だと思われたくないんだ」
そこにある気持ちを、正しい、間違っていると判断するのではなく、
「私は、そう感じているんだ」と、そのまま認めてあげる。
心を整えるというのは、ネガティブな感情を消すことではなく、ネガティブな感情がある自分を、スルーしないことなんです。

嫌だと思っている自分も、怖がっている自分もいていい
自分の本音を見ていくと、ときには、
「どうしてうちの子だけ」
「いい加減、学校に行ってよ」
「もうこれ以上、私を困らせないで」
そんな、母親としては認めたくない気持ちが出てくることもあるかもしれません。
けれど、その気持ちがあるからといって、子どもを愛していないわけじゃないですよね?
ただ、お母さん自身も苦しいのです。
子どものために何とかしてあげたい。
でも、どうしたらいいのか分からない。
何を言っても逆効果になる気がする。
見守ったほうがいいと分かっていても、何もしないことが怖い。
そんな状態が続けば、心に余裕がなくなるのは当然です。
大切なのは、その感情を子どもにぶつけることではありません。
まずは自分自身が、「私、本当はすごく苦しかったんだ」と気づいてあげることです。
そして不思議なことに、自分の本音を認められるようになると、感情に飲み込まれるのではなく、少しずつ自分を客観的に見られるようになってくるんです。

本音をすっ飛ばして、心を整えることはできません
「不安になってはいけない」
「子どもを信じなければいけない」
「母親の私が笑顔でいなければいけない」
そうやって感情に蓋をしても、不安や恐怖が消えるわけではありません。
むしろ行き場を失った感情は、少しずつ心の中に溜まっていきます。
そして、子どもの何気ない態度をきっかけに、
「いつまでそんなことをしているの?」
「お母さんがどれだけ心配していると思っているの?」
と、突然大きな怒りになって出てしまう。
あるいは、夫の言葉にイライラしたり、
周りのお母さんの何気ない一言に傷ついたり、
誰にも会いたくなくなったりすることもあります。
だからこそ、
「こんなことを思ってはいけない」
と感情を押し込めるのではなく、
その奥にある不安や悲しさに気づくことが大切なのです。
自分の本音をすっ飛ばしたまま、心だけを整えることはできません。
それでも、自分の本音を見るのは苦しい
ここまで読んで、
「それなら、自分の気持ちを認めればいいんですね」
と思うかもしれません。
けれど、実際には、これがなかなかできないんですよね。
なぜなら、自分の本音を見ることは苦しいからです。
「学校に行ってほしい」と認めたら、子どもを受け入れられていない母親のように感じる。
「周りの目が気になる」と認めたら、子どもより自分の立場を大切にしているように感じる。
「もう疲れた」と認めたら、母親として無責任な気がする。
だから私たちは、自分の本当の気持ちに気づかないようにして、
「子どものためだから」
「将来困らないように」
と、正しそうな理由で覆い隠してしまいます。
でも、その奥には、
不安でたまらない自分や、
どうしたらいいのか分からず困っている自分がいます。
まず寄り添ってあげる必要があるのは、そんな自分自身なのです。
だからこそ、フラワーエッセンスがあります
これまで長い間、見ないようにしてきた感情を、一人で見つけて受け止めていくことは簡単ではありません。
頭では分かっていても、心が拒否したり、別の理由を探したり、いつもの思考のクセに戻ったりします。
そんなとき、フラワーエッセンスは、無理やり前向きにするのではなく、今まで閉じ込めてきた感情に、少しずつ気づいていくことをサポートしてくれます。
今の自分に必要なエッセンスを取り入れながら、信頼できる人と一緒に心の中を見ていく。
すると、
「私、本当は怖かったんだ」
「子どものことではなく、自分の過去を重ねていたんだ」
「子どもを信じられない自分を、ずっと責めていたんだ」
と、今まで気づけなかった本音が自然に見えてくることがあります。
自分の感情を正そうとするのではなく、理解してあげる。
その積み重ねによって、お母さんの中に少しずつ安心感が生まれてきます。
そして、自分の中に安心感が増えていくと、子どものことも、
「今すぐ何とかしなければならない存在」ではなく、
「この子にも、この子の考えやタイミングがある」
と、少しずつ一人の人間として見られるようになっていくのです。

一人で心を整えようとしなくても大丈夫です
子どもを信じて見守りたい。
できることなら、穏やかなお母さんでいたい。
そう思っているのに、不安や恐怖が消えないとしたら、
その気持ちを一人で何とかしようとしなくても大丈夫です。
「本当は学校に行ってほしい」
「このままでは困る」
「子どもを信じられない」
「母親でいることに疲れてしまった」
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今、何がいちばん苦しいのか。
どんな不安や恐怖を抱えているのか。
そして、どんな価値観や思い込みが、さらに自分を苦しめているのか。今の心の状態を、一緒にゆっくり整理していく時間です。
きれいに話そうとしなくても大丈夫です。
「母親なのに、こんなことを思ってはいけない」
そう思って、ずっと飲み込んできた気持ちこそ、安心してお話しくださいね。
お母さんの心を本当の意味で整えることは、不安にならない母親になることではありません。
不安になっている自分を、もう一人にしないことなのだと私は思っています。