
40代50代キャリア女性のメンタルケアと自己実現をサポート
メンタルセラピストのかげやままりです。
仕事を終えて自宅に帰ると、ヘトヘトで何もできない。
翌朝起きても、体がだるくて重く、気力がなかなか湧かない——。
そんな経験、ありませんか?
私も25年間の会社員生活で、ずっとこの感覚に悩まされてきました。
その原因は 「やらされ感」 にあります。
「本当はやりたくないけれど、仕方なくやっている」
こんな思いが、心と体をどんどん重たくしてしまうのです。
でも、このやらされ感の裏には、実は大切なポイントがあります。
それが “心のクセ” です。
無意識のうちに作られた
「仕事は我慢して成し遂げるべきもの」
「私さえ我慢すれば上手くいく」
「上司には逆らってはいけない」
といった思い込みが、自分の本当の気持ちを押し込めてしまい、
言いたいことが言えない状況を創り出してしまいます。
その結果、
「やりたくないのに、やらされている」
という重たい感覚が日常になり、
疲れがどんどん積み重なっていくのです。

制限された環境でも「自分で決められること」はたくさんある。
会社員として働く以上、会社の方針に従う場面は必ずあります。
だからこそ、多くの人は「仕方ない」と気持ちまで我慢してしまいがちです。
でも、あなたの気持ちまで制限する必要はありません。
たとえば頼まれた仕事でも
「これは私がやるべき仕事ではない」
と思ったら、そう伝えてみる。
上司の言うことに納得できないことがあれば
「私はこう思います。」
と伝えてみる。
手一杯でどうにもできないのなら
頼まれた仕事でも
「今は難しいです。」
と断ってみる。
環境がどうであっても、
“自分で決めていいこと”は意外なほどたくさんあります。
そして、そのひとつひとつの選択が、
やらされ感を薄め、心の負担を軽くしていくのです。
クライアント事例:思いを伝えたら“最高の仕事”が巡ってきた
半年ほど前に異動したばかりなのに、また異動の打診が来て驚いたクライアントさん。
理由を聞いても納得できず、モヤモヤした気持ちを抱えたままセッションに来られました。
心の中は
「でも上司には逆らえない」
「関係が悪くなったら仕事がやりにくくなる」
「迷惑をかけたくない」
そんな思いで、本当は伝えたい事があるはずなのに
ご自分に制限をかけて身動き取れなくしてしまっていました。
でも実はその背景には、
幼い頃からご両親との関係の中で身につけた
“心のクセ” がありました。
セッションではその心のクセを丁寧に解放し、
「本当はどうしたいのか?」を明確にしていきました。
そして勇気を出して、自分の思いを上司に伝えたところ
なんと、異動はなくなり、
今の部署で心地よく働けるポジションを任されることに!
後日、
「仕事は忙しいけれど、今までのような疲れではなく、心地よい疲れで1日を終えられるようになりました!」
という嬉しい言葉をいただきました。
どっと疲れる働き方を変えたいのなら
この変化を生んだのは、
環境が劇的に変わったからではありません。
“心のクセ” に気づき、相手主導ではなく、
自分主導で仕事にむかえるようになったからです。
どっと疲れる働き方を変えるのは、
職場の状況でも、上司の性格でもありません。
あなたがあなたを制限している心のクセを手放せば
同じ仕事でもまったく違う一日が始まります。
心のクセをほどき、
「私はどう感じていて、何を選びたいのか?」
を大切にしていくと、
やらされ感は少しずつ薄れ、
自分の人生を自分で選べる感覚が戻ってきます。
そして、その小さな選択が
軽やかに働ける毎日への、最初の一歩 になります。

