お盆休みで、家族が家にいる時間が増える。
本当なら、みんなでゆっくり過ごせるはずなのに、なぜか私はいつもよりイライラしている。
朝ごはんを作ったと思ったら、すぐにお昼ごはん。
「今日のお昼、どうする?」
「夜は何を食べる?」
家族は何気なく聞いているだけなのに、
「また私が考えるの?」
「少しは自分たちで考えてよ」
そんな言葉が喉元まで出かかります。
脱ぎっぱなしの服。
出しっぱなしのコップ。
ソファでくつろいで携帯をいじっている夫。
家族は休みなのに、私の仕事だけが増えていく。
そんな状況が続けば、イライラするのも無理はありません。
家族は休みなのに、私の仕事だけが増えていく
平日は、家族それぞれに学校や仕事があります。
けれども長い休みになると、家族みんなが家にいることで、
「お母さん、お腹すいた」
「今日、どこか行く?」
「あれ、どこにある?」
と、家事だけでなく、家族の予定を考えたり、誰かの質問に答えたりすることまで増えていきます。
買い物に行くのも私。
食事を考えるのも私。
出かける時間を調整するのも私。
家族が楽しく過ごせるように、いつの間にか先回りして動いてしまう。
だから、みんなが楽しそうにしているほど、
「どうして私ばっかり」
という気持ちが膨らんでしまうのです。

家族が何もしないから、イライラしていると思っていた
夫がソファでくつろいでいる。
それを見ただけで、無性に腹が立つことはありませんか?
「私がこんなに動いているのに」
「見ればわかるでしょ」
「どうして何もやらないの?」
私も以前は、夫の姿を見るだけでイライラしていた時期がありました。
夫が何もしないから、私は怒っている。
ずっとそう思っていたのです。
けれど、自分の心を見ていく中で気づきました。
私は「手伝ってほしい」だけではなかったのです。
本当は、
「私の大変さに気づいてほしい」
「感謝してほしい」
「私だって休みたい」
そんな気持ちを抱えていました。
やってほしいのに、やってくれたら文句を言っていた
「少しは手伝ってよ」
「言わなくても気づいてよ」
そう思っているのに、いざ夫がやってくれると、
「やり方が違う」
「そこじゃないんだけど」
「どうしてこんなこともわからないの?」
まるで重箱の隅をつつくように、私は文句ばかり言っていました。
だったら自分でやったほうが早い。
そんなふうに、結局また全部自分でやってしまうのです。
でも今振り返ると、夫のやり方が悪かったから文句を言っていたのではなかったのだと思います。
私は、文句を言いたかったのです。
それくらい、私の中に不満がたまっていた。
それくらい、ストレスの多い毎日を過ごしていた。
仕事も、家事も、子育ても。
やらなければならないことに追われているのに、誰にもその大変さをわかってもらえない。
「どうして私だけが、こんなに頑張らなきゃいけないの?」
そんな言葉にできなかった思いが、夫のやり方への文句となって出ていたのだと思います。

怒りの奥に隠れていた「本当の気持ち」
怒りは、突然生まれる感情ではありません。
その奥には、
悲しい。
寂しい。
疲れた。
わかってほしい。
大切にしてほしい。
そんな、言葉になっていない気持ちが隠れています。
けれども、真面目で責任感の強い人ほど、
「これくらい私がやればいい」
「せっかくの休みなんだから、家族を楽しませなきゃ」
「お母さんが不機嫌になってはいけない」
と、自分の気持ちを後回しにします。
そして限界を超えたとき、ため込んできた気持ちが一気に怒りとなってあふれます。
だから、家族にイライラする自分を責めなくていいのです。
むしろそんな時こそ、自分を大切にしなくちゃいけない。
イライラは、
「もう一人では抱えきれないよ」
「私の気持ちにも気づいて」
という、心からの「限界のサイン」だからです。
イライラする自分にも、必ず理由がある
あの頃の私は、イライラするたびに、
「また怒ってしまった」
「どうして私は、いつもこうなんだろう」
「もっと穏やかなお母さんになりたいのに」
と、自分を責めていました。
けれど、自分を責めても苦しくなるだけで、イライラがなくなることはありませんでした。
なぜなら、怒りを抑えようとするだけで、その奥にある本当の気持ちを見ようとしていなかったからです。
イライラする自分には、必ず理由があります。
疲れているのかもしれない。
ずっと我慢してきたのかもしれない。
誰にもわかってもらえなくて、寂しかったのかもしれない。
本当はもう、頑張りたくなかったのかもしれない。
だから、イライラしたときに必要なのは、
「こんなことで怒ってはダメ」
と自分を叱ることではありません。
「どうして、こんなに腹が立つんだろう?」
「私、本当は何がつらかったんだろう?」
「ずっと我慢してきたことはなかったかな?」
と、自分に聞いてあげることだと思うのです。
それは、自分を甘やかすことではありません。
自分の中で起きていることに、きちんと目を向けてあげるということです。
大切な人に接するように、自分にも接してあげる
もし、自分の子どもがイライラしていたら、どうするでしょうか。
「そんなことで怒らないの」
「あなたが悪いんでしょ」
と、最初から責めるでしょうか。
きっと、
「何かあったの?」
「嫌なことがあった?」
「本当はどうしたかったの?」
と、その子なりの理由を聞こうとするのではないでしょうか。
大切な友人が「もう限界」と話していたら、
「もっと頑張ればいいじゃない」
とは言わないはずです。
「それだけ頑張ってきたんだね」
「つらかったよね」
と、何よりもまず、その人の気持ちに寄り添いませんか?
それと同じように、自分にも接してあげてほしい。
イライラする私にも、文句ばかり言いたくなる私にも、必ずそうなる理由があります。
「また怒ってしまった」と責める前に、
「それほど私は、苦しかったんだね」
と声をかけてあげる。
私たちは、自分のことになると、自分の気持ちに耳を傾けるよりも、すぐに正そうとするクセがある。
でもやるべきことは、正すことより先に、わかってあげることなんですよね。
自分をわかってあげると、本音を伝えられるようになる
自分が自分のいちばんの理解者になれたとき、怒りを無理に抑えなくても、その奥にある本当の気持ちが少しずつ見えてきます。
「今日は休みたい」
「一人で全部考えるのがつらい」
「少し手伝ってほしい」
「私の大変さにも気づいてほしい」
自分の本当の気持ちがわかれば、怒りではなく、自分の言葉で伝えられるようになります。

「少しは手伝ってよ!」
ではなく、
「今日は疲れているから、夕飯をお願いしたい」
「どうして私ばっかりなの!」
ではなく、
「みんなが休んでいるのを見ると、私も休みたいって思う」
そんなふうに、相手を責めずに、自分の気持ちとして伝えられるようになるのです。
自分の気持ちがわからないとき、私を助けてくれたもの
とはいえ、
「どうして、こんなに腹が立つんだろう?」
と自分に聞いても、すぐに答えが出てくるとは限りません。
長い間、自分の気持ちを後回しにしてきた人ほど、
「つらい」
「休みたい」
「助けてほしい」
という、頑張る自分の奥に隠してきた「本音」に気づきにくくなっているからです。
以前の私も、イライラしているときは、その感情と自分が一体になっていました。
「夫が悪い」
「家族が何もしてくれない」
「だから私は怒っている」
それ以外の見方ができなかったのです。
けれど、フラワーエッセンスを取り入れながら、自分の心と向き合っていくうちに、
「私は今、すごく腹が立っているんだな」
「でも、どうしてこんなに腹が立つんだろう?」
「この怒りの奥には、どんな気持ちがあるんだろう?」
と、一歩引いた場所で自分を見られるようになりました。
フラワーエッセンスは、イライラを無理やり消したり、怒らない人に変えたりするものではありません。
感情に飲み込まれている状態から少しずつ落ち着きを取り戻し、本当は何を感じていたのかに気づいていく。
そのプロセスを、やさしく支えてくれるものだと私は感じています。

実際にセッションを受けてくださっているクライアントさんたちも、以前なら出来事に反応するだけだったところから、
「どうして私は、こんなに気になるんだろう?」
「これは相手の問題だけではなく、私の中にも何かあるのかもしれない」
と、自分の心を見つめる言葉が自然に出てくるようになっています。
何かが起きても、すぐに相手を責めたり、自分を責めたりするのではなく、一度立ち止まって、自分の心を俯瞰してみる。
その小さな間が持てるようになるだけで、自分に向ける言葉が変わり、家族への言葉や思いも自然と変化していきます。
家族の時間を楽しむために、私が我慢しなくていい
家族を大切にすることと、自分を後回しにすることは違います。
毎食きちんと作らなくてもいい。
お惣菜や外食に頼ってもいい。
家族それぞれが、自分で食べる日があってもいい。
「今日は何もしない」と決めてもいいのです。
お母さんであるあなたが我慢を重ねて笑えなくなっているよりも
「今日は疲れているから、みんなで協力してね」
と笑顔でサラッと言えることのほうが、家族にとっても大切なのではないでしょうか。

家族が休みになるとイライラするのは、あなたが家族を大切にできないからではありません。
家族を大切にしようとするあまり、自分の気持ちをずっと後回しにしてきたからです。
このお盆休みは、家族のために何をするかだけではなく、
「私は、どんなふうに過ごしたい?」
と、自分にも聞いてあげてくださいね。
もし、イライラしてしまう自分を責めていたり、本当の気持ちがわからなくなっていたりするなら、一人で整理しようとしなくても大丈夫です。
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